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本編

中学生なら自信があるが、

学年が違うとはいえ、

経験が無いからどうしたものか。

少し心配だった。

 

ルリ「ねえ、この問題分かる?」

 

実際に問題を見せて貰ったら、

拍子抜けした。

ええと、確か大学1年生だよな?

これが大学の数学?

 

スカ太郎「因数分解ですか、

大丈夫ですよ」

 

いやこれ、中学3年生で

習うやつじゃん。

まさかこんなタイムスリップを

するとは思っていなかったので、

力が抜けた。

 

話を聞くと、ルリは私立大学の

学生で、語学専攻だった。

数学や物理などは、一応は

必修だが、難しいレベルは

求められないという。

それにしたって、因数分解かよ。

彼女には悪いが、

ちょっと笑った。

 

ルリ「わぁ、すごぉい!

さくさく出来るー!」

 

俺にすれば、なんでこんな事で

驚かれているんだろうと、

逆に驚くくらいだった。

ルリはよっぽど数学が

苦手なのか、俺の模範解答を

見て驚いたり喜んだり。

何となく、可愛いなと感じた。

素直に尊敬されているのが

分かって、嬉しかった。