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本編

初日から、何もしようとしない

エネオの姿を見て、

かなりがっかり。

共働きで、何なら私の方が

激務だというのに、

家事も何もかもを丸投げ状態。

あんまりにも動かないので、

少し強めに

 

スカ子「ちょっと!

皿を洗えとは言わないから、

せめて下げて。」

 

「ごみ出しくらいできるよね?

まとめてあるのを、指定の

場所に持っていくだけだよ?

何で忘れるのよ、

玄関に出してあるのに」

 

等々、文句を言ってみた。

エネオは言い返しはしないけど、

ぶすっとして見るからに

不機嫌な顔になる。

そして、プラモ部屋に

閉じこもってしまうのだ。

新婚一週間めにして、私はかなり

頭を抱えるはめになっていた。

それでもめげずに、家事の

やり方をレクチャーし、時には

ダメ出しをしたり褒めたり、

まるで幼児の躾みたいな事をした

家事ができないのは、

彼にとって

不利益だと思ったからだ。

私がいついかなる場合でも、

健康が保証されているの

だったら話は別だけども、

そうはいかない。

子供が生まれれば、

夫の協力は不可欠にもなる。

今のうちに、基本の一通りくらいは

マスターして貰わないと。

 

でも、エネオは

努力が嫌いだったようだ。

自力で何とかするのではなく、

誰かに何とかしてもらう方が

性に合っていたのだろう。

早い話が、

義母に泣きついたのだ。