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【スカッとする話】兄の結婚式に行くと兄嫁両親が私に帰れと言ってきた…【第10話】

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本編

ワルコ母「何か口実を

考えなさいよ。

有名企業や省庁勤めの中に、

一人だけ在宅なんて、悪目立ち

するに決まっているわ。

うちに恥をかかせないで。

お兄さんの幸せを

思うんだったら、

そのくらいの配慮は

できるでしょう?」

 

言いたいことを一方的に

まくしたてて、ワルコ母は

トイレを出て行った。

 

私は悩んだ。

兄に相談するべきだろうか。

両親を失ってから、

親戚の家で冷たく扱われ、

居場所が無かった。

それでもここまで

生きてこれたのは、

間違いなく兄のお陰だ。

結婚間近で幸せいっぱいの兄に、

こんな話をしたら、

きっと心配させるだろう。

私が黙って、ワルコ母の

言う通りにしておけば、

丸く収まるかもしれない。

家に帰る途中、私はずっと

考え込んでしまい、

兄に不審がられた。

どうした、何があったと

繰り返し問われ、やっぱり

黙っていられなかった。

 

リョウジ「ワルコのお母さんに、

そんな事を言われたのか?」

 

スカ美「うん。だから私、

結婚式は欠席した方が

いいのかなって」

 

リョウジ「何言ってるんだ。

俺とおまえ、二人だけの

兄妹なんだぞ。俺にとっては、

スカ美だけが肉親だ。

たった一人の肉親が、

結婚式に出られないなんて、

そんなばかな話があるか」