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本編

その後も、こちらから

メッセージを送れば、

短い返信が返ってくるものの、

タクヤはただの1度も

会いに来なかったのだった…

 

明らかにおかしな態度を取る

タクヤに、私は不安を感じながらも、

 

(きっとタクヤも、ツバサのために

頑張ってくれてるんだ!)

 

と自分に言い聞かせた。

 

退院の日も、あらかじめ

メッセージで知らせておいたのに、

タクヤは迎えに来てくれず…

 

私は仕方なく、荷物とツバサを

抱えて、1人でマンションに

戻ったのだった。

 

ところが、いつものように

合鍵でドアを開けようとしても、

なぜか開かなかった。

 

(え…?何で…??タクヤも

いないのに…どうしよう…)

 

私は泣きそうになりながら、

なんとか鍵を開けようと、

何度もガチャガチャし続けた。

 

すると、なんと見知らぬ女性が、

怒鳴りながら部屋の中から

出て来たのだ!

 

女性「ちょっとあんた!

いい加減にしてよ!!マンションに

まで押しかけて来るなんて!!

このストーカー女!!!」

 

スカミ「え……ストーカー…??」

 

女性は私を睨みつけてきたが、

私がツバサを抱いていることに

気付くと、驚いて目を丸くした。

 

女性「えっ…ちょっとなに…!?

赤ちゃんなんて、

どっから連れてきたのよ!!

わざわざ偽の赤ちゃんまで

用意してくるなんて!

頭おかしいんじゃないの!?」

 

スカミ「あの…あなたの方こそ、

どちら様ですか…?」

 

私は混乱しながらも、

ツバサを庇いつつ女性に聞き返した。