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【第10話】新婚旅行より○○を優先する汚嫁「忘れてた!一人で行って!」→俺は二度と旅行から帰らなかった結果…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカオ「え?出張とかあるの? リコは総務だろう?」 リコ「総務でも、出張する時は するよー!今まで断ってただけ。 もう断りにくいんだもん、 仕事辞めるのやめたから」 妻の主張は、いち...
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本編
一か月くらい、俺はずっと
頭を抱えて過ごした。しかし!
ついにというか、とうとうというか、
来るべきものが来たというか。
俺は、明らかに距離感がおかしい
リコとショウヤを目撃した。
スカオ「り、リコ!?」
俺が、会社の飲み会で、駅前の
居酒屋に行っていた夜の事だった。
わいわいと楽しくやっていたまでは
良かったが、会計を済ませて
店を出た時、妻の肩を抱いて
歩くあの男を見かけたのだ。
スカオ(あいつ、
確かショウヤって男!?
何で俺の妻の肩を、
あの男が抱いているんだ!?)
叫びそうになった。
ぐっと堪えたものの、
次には追いかけたい衝動に襲われた。
いや、ここは追うのが正解だろう。
走ろうとしたのだが、
足がもつれてしまった。そういえば、
結構ビールを飲んでいた。
こんな事になると、
予めわかっていたらウーロン茶に
しておいたのだが、後の祭りだ。
しかも上司や同期に
上司「次行くぞ、次!」
同期「おい、こっちだって。
何やってんだ、転んだのかぁ!?」
いろいろ言われ、腕を掴まれ、
追うに追えなかった。
俺の脳内は爆発寸前だった。
スカオ(そうだ、最近の違和感!
モヤモヤしていたのは、リコの
浮気を疑っていたからなんだ!)
一瞬で腑に落ちた。
俺がモヤモヤしていたのは、
急に残業だの出張だの言い出した
リコが、それまでは一言もそんな事を
口にしなかった点だった。