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【第15話】盲導犬の尻尾を踏む子供→主人が困っていると…

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【第1話】盲導犬の尻尾を踏む子供→主人が困っていると…
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本編

主に説教されたのは、実行した

シンヤだったが、

俺も一緒にお叱りを受けた。

このご時世で、一見すると

幼児連れ去りに見えてしまう手は、

まぁ確かにやりすぎだったかも。

うん、そうかも。

 

次があったら、くれぐれも、

いきなり強行手段に出るような

ことはせず、まずは声掛けから

やってくださいと言われ、

俺達は交番から解放された。

 

外では、盲導犬を連れた

男性が俺達を待っていてくれた。

 

盲導犬主人「ありがとう

ございました」

 

スカオ「いえいえ、思っていたより

大事になってしまって。巻き込んだ

形になって、申し訳ないです」

 

盲導犬主人「こちらこそ、

あなた方を巻き込んでしまったようです。

この子は、私を支えてくれるようになって、

もう8年になります。

盲導犬の引退はだいたい10歳、

この子はまもなく引退です。

最後の思い出に、仕事をする犬を

助けてくれる人もいると知れて、

本当によかった。」

 

ご主人はにっこり笑った。

俺達は気持ちよく別れ、

彼と盲導犬を見送ってから、

本来の目的だった遊びに行こうと、

改めて道を歩き始めた。

 

シンヤ「盲導犬って育成が

大変らしいな」

 

マコト「数も限られるしな。あの子、

きっと優秀な盲導犬なんだろう。

あんな目に遭わされても、

最後までうなり声さえあげなかったん

だから、大したもんだよ」

 

スカオ「俺もあのくらい優秀なら、

もっと上司に可愛がって

もらえるんだろうな」

 

俺がそう言った時、

友人二人は一斉に吹き出した。

 

シンヤ「何なら、さっきの

ワンちゃんに弟子入りして来いよ」

 

マコト「やめとけ。スカオの弟子入り

志願なんて、速攻で断られるって」

 

スカオ「おまえらなぁ」

 

しょうもないバカ話に

花を咲かせつつ、俺達は目的だった

アミューズメント施設に

入ったのだった。

今日は気分よく遊べそうだ。

 

おわり