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本編

ヒデキ「とりあえず

俺から頼んでみる」

 

夫はそう言って、

スマホを手に取った。

義実家に電話をし、義母に

 

ヒデキ「リクの保育園の事

だけど。万が一の連絡先として、

うちの電話を登録していいか?」

 

確認してくれた。

どんな返事が来るかと

ドキドキしていたけれど、

意外にもあっさりOKだった。

 

義母「いいわよ。何かあった時、

あんた達に連絡が

つかなかったら、

うちに連絡が来るんでしょう?」

 

ヒデキ「そういう事」

 

義母「リクちゃんのため

なんだから、喜んで承知するわ」

 

ほっと一安心。

さすがに義母も大人だ。

出産前の意見衝突は、

もう引きずっていないらしい。

私はヒデキに頼んで、

電話を代わって貰った。

 

アスカ「ありがとうございます、

お義母さん。

なるべくご迷惑を

おかけしないようにしますから」

 

義母「大丈夫よ。

ヒデキしか育てた事はないけど、

まだ覚えているわよ。

急な時は、リクちゃんの事は

預かるから心配しないで」

 

義母の声は穏やかだった。

ああよかった。

これで保育園の手続きも

ばっちりだ。

私は心から安堵した。