前回の内容はこちら▼
1話から読みたい方はこちら▼
本編
「お邪魔しま〜す」と入って来た
買取業者の男性2人に、私は
買い取り希望の物を告げていった。
スカミ「まずこのキッチンの…
冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ…
あと、このダイニングテーブルと
椅子のセットもお願いします。
あとは……こちらの洗面所の
洗濯機と…リビングのテレビとDVD…
あと、このソファもお願いします。
全部でおいくらぐらいに
なりますかね?」
私が業者と話していると、慌てた
様子で、ショウタが割り込んできた。
ショウタ「ち、ちょっと待てよ!
なに勝手に売ろうとしてるんだよ!!
俺はまだ当分ここに住む
つもりなのに!!お前は鬼か!?
嫌がらせも大概にしてくれよ!!!」
スカミ「……は?自分で
買った物を処分するだけなのに、
どうしてショウタに
文句言われなきゃならないの…?
それに…当分ここに
住むつもりって…
この部屋には、
もう住めないわよ?
今月末で解約するんだから。
もしかして…元々私名義で借りてた
部屋だってこと、忘れてた?」
ミスズ「え……嘘でしょ…??
やだ〜!!ここって、ショウタ先輩の
持ち家じゃないの〜?!」
(あ…ミスズ、この部屋のこと、
ショウタの持ち家だと勘違いしてた
のね……残念でした〜!!)
ショウタ「あ……え…でも……
今月末だなんてそんな急に……
困るよ…!!俺はどこで
暮らせばいいんだよ!!!」
スカミ「そんなの知らないわよ!
私はもうここには住まないんだから、
解約するのは当たり前でしょ?
月末までには荷物を全部
出さなきゃいけないから、
今日はとりあえず、
買い取ってもらえそうなものだけ
業者さんにお願いしようと
思って来たの。
もちろん、私が買った物だけ
だから、安心して。
リビングに置いてあるテーブルは、
ショウタが買った物だから、
このまま置いておくし、
あと、共同で買ったダブルベッドも、
残しておいてあげる。
ミスズさんと寝ても構わないわよ?」