※このページでは広告主の依頼によりアフィリエイト広告を掲載しています。

【第10話】女「触られた!慰謝料よこせ!」→あらぬ疑いをかけられたので徹底抗戦した結果…

前回の内容はこちら▼

【第9話】女「触られた!慰謝料よこせ!」→あらぬ疑いをかけられたので徹底抗戦した結果…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 正直、私にも防犯カメラが有ったのか どうかは分からなかったが、 もし設置されていれば儲けもんだ。 それよりも主な目的は、 駅員さん達に香水女のリアクションを 見てもらう事だ...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】女「触られた!慰謝料よこせ!」→あらぬ疑いをかけられたので徹底抗戦した結果…
こちらもおすすめ▼ 本編 私はその日、クライアントとの 打ち合わせで、普段あまり乗らない 路線の電車に乗っていた。 帰宅ラッシュのピークを過ぎていた ものの、都市部からベッドタウンに 向かう電車内はまだ比較的混んでおり、 押し合うほどで...

本編

スカオ「手を広げて、

ワシワシねぇ〜…」

 

完全に墓穴を掘った香水女に、

私はほくそ笑んだ。

 

スカオ「これであなたの

言っている事が嘘だと、

完全に証明されましたよ!!

駅員さん、今の証言、

よ〜く覚えておいて下さいね!」

 

香水女「な、なんで嘘なのよ!

私、嘘なんてついてません!!」

 

駅員さん達も、(なんでだ?)

という顔で私を見てきた。

 

スカオ「私はあなたの左側に

立っていた。つまり、私は右手で

あなたのお尻を鷲掴みにした、

間違いないですね?」

 

香水女「そうよ!間違いないわよ!

アンタ、左手でつり革持って、

右手で私のお尻を掴んだのよ!!」

 

スカオ「残念ながら、それは

不可能なんですよ…

なぜなら私の右手は……」

 

私はそう言いながら、

ずっと組んでいた腕をほどき、

右手を目線の高さに上げた。

 

スカオ「分かりますか?

義手なんです。動かないんですよ」

 

全員が息を飲む音がした。

 

スカオ「ですから、あなたが

言うように、手を広げて

お尻を鷲掴みにするなんて、

絶対に不可能なんですよ!」

 

そう言って私はニヤリと

笑って見せた。

駅員さん達も高校生2人も眼鏡の

女性も、そしてもちろん香水女も、

私が冗談でも言っているのか、

それとも本当なのか分からない

ようで、私の右手を見つめて

固まっていた。

 

(初めて見る人には

信じられないかもしれないな…)

 

私の義手はオーダーメイドで

製作されたもので、義手だと

分からないような精巧さで

作られているのだ。

 

駅員「え?それ…本当に義手

なんですか?冗談じゃなく?

いや〜、どうみても普通の手でしょ?

えぇ〜っ…義手って…爪も…シワも…

血管だって浮き出てるし…」

 

駅員さん達はマジマジと私の義手を

見ながら、とても信じられない

といった表情をしていた。

 

スカオ「触って確かめてみて下さい。

触れば分かります」

 

私はそう言いながら

義手の手の甲を差し出した。