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【第12話】長男の結婚式当日「高齢出産のBBAは出席するな!」私「本当にいいのね?」→長男夫婦は自業自得の結末に…

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【第11話】長男の結婚式当日「高齢出産のBBAは出席するな!」私「本当にいいのね?」→長男夫婦は自業自得の結末に…
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本編

(え…?私、結婚式にも

呼んでもらいないの…?)

 

ハヤト「オトヤだけ

呼ぶつもりだから!母さんは

2週間後、ご祝儀だけ

オトヤに渡しといて!!」

 

そう言い捨てると、ハヤトは小銭を

ポケットに入れて出て行った。

私はショックでその場に座り込み、

またしても、これまでの子育てを

振り返らずにはいられなかった。

 

(どこでどう間違えちゃったの……?

子供の頃はあんなに

可愛かったのに……)

 

時間が経つのも気付かず、

夫が元気だった頃の思い出に

浸っていると、玄関から

オトヤが帰って来た音がした。

私は我に返り、慌てて涙をぬぐって

何事も無かったように振る舞った。

 

オトヤ「あれ?母さん居たんだ!

家の中が真っ暗だから、どこかに

出かけてるのかと思った!」

 

アスカ「お帰りなさい。

ちょっと…うたた寝しちゃって…

私ったら…疲れてるのかしらね〜?」

 

オトヤ「母さん…またハヤトが

来てたんじゃないの?

あいつの香水の匂いがするよ!」

 

アスカ「えっ……バレちゃったか…

そうね、オトヤは鼻が

いいんだもんね…」

 

オトヤは子供の頃から嗅覚が鋭く、

子供の頃は外から帰って来るなり、

特に匂いの強いおかずでなくても、

見事に言い当てたり

していたものだった。

 

オトヤ「また金を取られたの?

それとも何か言われた?」

 

アスカ「お金は大丈夫。でもね…

母さん、ハヤトの結婚式に

呼んでもらえないんだって…」

 

オトヤ「えっ…どういうこと?

結婚式を挙げないってこと?」

 

アスカ「結婚式は挙げるみたいよ。

オトヤは呼ぶって言ってたから。

でも私には来て欲しくないんだって。

歳を取ってて恥ずかしいって……

ご祝儀だけくれって言われちゃった」