前回の内容はこちら▼
【第2話】長男の結婚式当日「高齢出産のBBAは出席するな!」私「本当にいいのね?」→長男夫婦は自業自得の結末に…
こちらもおすすめ 前回の内容はこちら▼ 本編 オトヤ「母さん、これ… ちょっとだけど。今月はバイト代、 結構稼げたからさ!」 アスカ「え?バイト代って… お母さんに??何か欲しい物とか、 やりたい事が有って、頑張って 稼いだお金じゃないの?...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】長男の結婚式当日「高齢出産のBBAは出席するな!」私「本当にいいのね?」→長男夫婦は自業自得の結末に…
こちらもおすすめ 本編 私の名前はアスカ。65歳。 夫は5年前に、 長患いの末に亡くなった。 2人の息子は当時まだ高校生と 中学生。それまで専業主婦だった 私は、夫の死後、定年まで 清掃員として働きながら、 夫が残してくれた保険金のおかげで...
本編
思いがけないオトヤの優しさに、
ひとしきりしんみりした後、
私はオトヤからもらった
茶封筒を仏壇の前の経机に供え、
夫とご先祖様に感謝した。
するとその時、
玄関のチャイムが鳴った。
アスカ「は〜い!あらっ!
ハヤト…!!どうしたの急に!!
私が電話したから
会いに来てくれたの?!」
思わず嬉しい声を上げた私とは
裏腹に、ハヤトは面倒臭そうに
答えた。
ハヤト「あぁ…そういえば何度か
着信有ったな〜…忘れてたわ…」
アスカ「えっ…?じゃあどうして……
何か必要な物でも取りに
来たとか…?」
ハヤト「まぁ…必要な物を取りに
来たっちゃあそうなんだけど……」
何故かニヤニヤと笑うハヤトを
座らせ、冷たい麦茶を出しながら、
私は思わず小言を言ってしまった。
アスカ「それにしても
久しぶりねぇ〜!
成人式以来じゃないの…?
電話しても全然出てくれないし……
心配してたのよ?」
ハヤト「忙しいんだからさぁ〜!
何度も電話して来られても
困るんだよ!
母さんは年金暮らしで
ヒマかもしれないけどさぁ〜!
どうせ、一日中家で
ボーッとしてるだけなんだろ?」
アスカ「あら、そんなこと無いのよ?
母さんだって色々忙しくしてるのよ?
この間だってね……」
ハヤト「あー!!もー!!!
母さんの事なんて興味ねぇから!!」