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【第２０話】バスでキチママに「イヤホンの音漏れがうるさい！」と叩かれた→私「補聴器です」と見せると…
前回の内容はこちら▼ １話から読みたい方はこちら▼ 本編 警察官はピン子側の言い分を聞こうと していたようだったが、ピン子は 警察相手でもおかまいなしで、 今まで同様、筋の通らない持論を 展開し、反省の色は全く無く、私を 悪く言い...
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2023.06.02
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2023.05.15
本編
（そう言えば…コワモテさん、
バスで通勤してるって言ってたな…
あの時間に退勤ってことも
なさそうだから、やっぱり
出勤の途中だったんだろうか…）
電話を終えて戻ってきた
コワモテさんに、私は尋ねた。
スカミ「大丈夫ですか？もしかして、
お仕事に向かわれる途中だったんじゃ
ないですか？」
コワモテさん「電話入れといたから
大丈夫だ！まぁ、乗り掛かった船
だからな！最後まで見届けるわ！」
スカミ「すみません…
ご迷惑をおかけしてばかり…」
コワモテさん「いいってことよ！
頼まれてもいないのに、
俺が勝手にやってるだけだ！
姉ちゃんは、な〜んも気にすんな！」
私はコワモテさんのあまりの
格好良さに痺れてしまった。
（カッコイイ…外見じゃなくて、
中身がカッコイイ！！ヨッ！
中身が男前ッ！！）
ジブリの『紅の豚』じゃないが、
カッコイイとは、こういうこと
なのね…と、私はしみじみ
してしまった。
１人密かに感動を噛み締めていると、
しばらくしてピン子の旦那さんが
やって来た。
旦那さんは警察官から事情を聞くと、
私を見ながら小馬鹿にしたように
鼻で笑い、さっきまでの良い気分は、
淡雪のように一瞬で消えてしまった
のだった……
旦那さん「たかがそれくらいの
ことで、警察にまで来させるなんて！
大袈裟な！」
ピン子と同じように、私が悪いと
言わんばかりの態度の旦那さんを見て
似た者夫婦だったか…
とガッカリしていると、
少し離れた所に座っていた
コワモテさんが立ち上がり、
こっちへやって来た。
