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【第3話】バスでキチママに「イヤホンの音漏れがうるさい!」と叩かれた→私「補聴器です」と見せると…

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【第2話】バスでキチママに「イヤホンの音漏れがうるさい!」と叩かれた→私「補聴器です」と見せると…
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【第1話】バスでキチママに「イヤホンの音漏れがうるさい!」と叩かれた→私「補聴器です」と見せると…
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本編

ピン子「だいたいねぇ、イヤホン

なんかされたら、席を譲ってくれって

頼みづらいじゃないのよ!

アンタ、それ分かってて、わざと

イヤホンで音楽聞いてんでしょ!

『もし頼まれても、

聞こえないふりしとけばいいわ〜!』

とか思ってんでしょ!

いるのよねぇ〜!そういうセコい女!

こっちは全部お見通しなのよ!!」

 

スカミ「あの〜…。これ、

イヤホンじゃないです。補聴器です」

 

ようやくピン子の文句が収まり、

私はやっと説明が出来たのだった。

ロングの髪を持ち上げ、

耳の裏側の本体部分を見せてから、

私は再びピン子を見上げた。

口をポカンと半開きにし、

ピン子は驚いた表情を浮かべていた。

 

子供の頃の事故が原因で、

両耳が難聴になってしまった私は、

補聴器無しで生活する事は難しい。

長年着けていると、イヤホンに

間違われる事も何度もあった。

耳の後ろは長い髪で隠れているし、

チラッと覗く表側の耳栓部分だけを

見ると、確かに耳掛け式の​​

イヤホンのように見えるので、

勘違いをするのも無理はないし、

勘違いから勝手に腹を立てることも、

まぁ理解出来る。

 

だが普通の人であれば、

補聴器だと分かって自分の勘違いに

気付いた途端、平謝りに

謝ってくるものだ。

ところがピン子は、

しばらく目を見て待っていても、

何も言ってこないのだ…

 

(いきなり頭まで叩いておいて、

『ごめんなさい』の

一言も無いなんて…)