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本編

長々と娘のお気に入りだった

事や、出かけていない事、

大切にしていた事などを

語ったが、既読スルーされた。

バッグ紛失、あるいは盗難。

状況は二週間にわたって

ずっと変化が無かった。

ドレミはふさぎ込んで、

遊びに行ってもすぐ一人で

帰ってくるようになった。

ヒカリちゃんとは遊んでいる

ようだけど、思うところが

あるのか、連れて来ない。

 

土曜日になった。

朝から雨が降っていて、

ドレミは遊びの予定を

立てておらず、

宿題をすると言っていた。

私は娘をリビングに呼び、

勉強を見ていた。

漢字の書き取りだ。

娘なりに気を紛らわせようと

しているのか、一所懸命に

取り組んでいる。

その時、私のスマホが鳴った。

知らない番号だ。

市外局番から始まっている。

検索すると、駅前の

コンビニがヒットした。

なんでコンビニから電話?

私はすぐ折り返した。

 

アスカ「ご用は何でしょうか?」

 

コンビニ店員「あのう、

言いにくいんですけど。

あなたのお子さんが、

当店で万引きしまして」

 

アスカ「は?」