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【スカッとする話】義兄が亡くなり葬儀が終わった途端、夫が離婚を要求してきた【第15話】

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本編

スカ子「リョウタロウさんの

遺志を、私はここで執行します。

あなたからは言わせない。

私が言うわ。離婚よ」

 

夫もがっくりと首を垂れた。

あれから7年が経った。

一度だけ、元夫から

復縁要請が来た。

 

スカ子「は?どうして?

リエさんは?」

 

シュウジロウ「あいつとは

とっくに破局したよ」

 

元々、リエさんはそこまで

シュウジロウに執着して

いなかったという。

リョウタロウさんが気を遣って、

子供の話を一切しなかった。

それが逆に、彼女にとっては

辛かったのだそうだ。

 

シュウジロウ「リエは、

兄貴が善人すぎて、

むしろ怖いと言ってた。

重たかったんだと。

子供の頃から自分に一途で、

不妊の話もしない、

そんな兄貴に疲れていたって。

俺との事は、

気晴らし程度だったんだ」

 

スカ子「そうなの。

皮肉ね。愛されていたから、

苦しくなっていたのね、

リエさん」

 

シュウジロウ「なぁ?

俺達、やり直せないか?」

 

スカ子「無理。分かってるでしょ?

あれだけタンカを切っておいて、

やり直せるわけがないくらい。

さぁ、話が終わったのなら

お帰りください。

しつこいと警察呼びますよ」

 

最後は他人行儀に突っぱねると、

元夫はとぼとぼと

肩を落として帰って行った。

私もすっきりした。

後は、無事に成人した娘が

誰かいい人と巡り合うのを

待つばかり。

私は心から安心して、

リョウタロウさんの

冥福を祈るのだった。