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【第15話】スマホに突如義父から「娘と離婚しろ」とメッセージが→その時義父は俺の目の前にいたので…
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【第1話】スマホに突如義父から「娘と離婚しろ」とメッセージが→その時義父は俺の目の前にいたので…
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本編
スカオ「この間、
リビングで言ったじゃないか。
今日は誘われて麻雀してくるって。
カヨコは、リビングのカレンダーに
書いておいてくれと答えたんだが?
その証拠に、ほら。壁を見てみろ」
俺は、壁にかかっている、
スケジュールも書き込めるマス目の
大きなカレンダーを指でしめした。
カヨコも間男もそちらを見て、
でかでかと書かれている
「スカオ・麻雀」が視界に
入ったのか、そろって
「あっ」と声をあげた。
スカオ「誰が不倫してるって?
俺とコーチが一緒だったのは、
さっきまで雀荘にいたからだ。
なぜか、目の前にいるコーチから、
メッセージでいちゃもん
つけられたよ。
よくわからないし、
好きじゃないって
理由で、メッセージを使わない
コーチが、普段は言わない「俺」と
称して、不倫だの慰謝料だの。
いやぁ、驚いた」
嫌味をこめて言ってやった。
カヨコも間男も顔面蒼白。
スカオ「とんだ自己紹介だったな。
で、確か不倫は離婚で
慰謝料500万。
さもないと裁判になるんだっけ?
自分で言ったんだから、
もちろんその通りにするんだよな?」
間男「あの、それはちょっと。
そもそも不倫を認めたのはそっちで」
スカオ「え?認めてないよ?
ちゃんとメッセージ読んだか?
不倫がばれたら離婚と慰謝料、
いやなら裁判ですねって、
オウム返しで確認しただけだぞ?」
俺がそう言い返すと、
間男は真っ青になったり
真っ赤になったり、忙しく顔色を
変えながらメッセージを読み直した。
そして、俺が不倫を認めたように
見えるけど、実は認めてないと
気づいたらしく、歯を食いしばった。
間男「いやでも、あの。
500万は高すぎます」
スカオ「あっそう。じゃ裁判だな。
これも自分で言ったんだ、
文句ないよなぁ?何なら
メッセージを読み直してみるか?」