※このページでは広告主の依頼によりアフィリエイト広告を掲載しています。

【第11話】回転寿司屋で自分が食べた高級皿を押し付けてくるママ友

前回の話はこちら▼

【第10話】回転寿司屋で自分が食べた高級皿を押し付けてくるママ友
前回の話はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ポコミさんは最初話し合いを 渋っていたらしいが、 タンノさんの説得で 最終的には来てくれる事になった​​。 そして当日、しぶしぶ感満載の ポコミさんと、ポコミさんの背中を 押すように入...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】回転寿司屋で自分が食べた高級皿を押し付けてくるママ友
こちらもおすすめ▼ 本編 これは、私・アスカ(当時35歳)が 巻き込まれた、ある騒動の 記録である…… 事件の発端は、回転寿司だった。 その日、私は挨拶程度の付き合いしか ない幼稚園のママ友・チセコと共に、 家の近くの回転寿司屋に居た。 な...

本編

アスカ「ねぇポコミさん、

浮気の話はどういう事なの?

私、ポコミさんの旦那さんとは

一度も面識が無いし、

当然浮気なんてしてないわよ?

何か証拠でも見せられた?

だから信じちゃったの?」

 

ポコミ「いや…証拠は何も…ただ…

数ヶ月前から、旦那の帰りが急に

遅くなって…この前、その事を

チセコさんに相談したら、

アスカさんとウチの旦那が

腕を組んで、夜の街を歩いてたのを

見たって…場所とか時間とか、

凄く具体的で…チセコさん、私の事を

とても心配してくれて…だから…」

 

アスカ「その、場所と時間って、

いつだったか覚えてる?」

 

ポコミ「チセコさんは…夜の10時

とか11時とかって言ってた…」

 

アスカ「その時間だったら、

私、アリバイあるわ!」

 

私はスマホを取り出して、

操作を始めた。

 

アスカ「ウチの夫は仕事柄、

しょっちゅう長期の出張に

行ってるんだけど…寂しがり屋で

おしゃべり好きなもんだから、

夜には必ず電話をかけて来て…

毎日長電話をするのが日課なのよね」

 

高校生カップルばりに、ずらりと

並んだ長電話の通話履歴を改めて

見ると、自分でも少し呆れて

しまった。

それをママ友たちに見せるのは、

さすがに恥ずかしかったが…

背に腹は代えられない。

私はスマホの画面を水戸黄門の

印籠のように掲げ、

ポコミさん達に見せた。

 

ポコミ「本当だ…夜は毎晩のように

長電話してる…」

 

タンノ「あら〜っ!まぁ〜っ!

仲が良いのね〜っ!」

 

アン「前に旦那さんの事、

寂しがり屋だって言ってたけど…

こんなに電話してくるの…?」

 

3人とも、スマホの画面を

しみじみと見た後、私の顔を見て、

申し訳なさそうに目をそらしたり、

ニヤニヤしたり、哀れむような

表情を浮かべたりした。

 

アスカ「あ…うん…ちょっと

恥ずかしいけど…これで夜、

外に出るなんて不可能だって、

分かってもらえた?」

 

ポコミ「………………」

 

タンノ「これじゃあ

浮気は無理よね〜!」

 

アン「フフフフ…」