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本編

以前の自分なら、喜んで受け入れて

いたかも知れないが…

今の私には、ヘドが出るような

言葉だった……

 

(私を裏切り、死を望む程の

地獄に突き落としたくせに…

あれほどの出来事も、ノブアキに

とっては、簡単に水に流せてしまう

程度のものでしかないんだ……

そんなに軽く考えてるんだ……)

 

ノブアキと私は、もう完全に

違う価値観で生きているのだと、

再認識した。

今の私はノブアキが知っている

私とは違うということ、

復縁を望むほど愛情に飢えては

いないし、ノブアキと一緒にいた頃

よりもずっと幸せに生きているのだと

いうことを、この際はっきりと

伝えておこうと思った。

 

スカコ「私、今、

過去最高に幸せなの。

ノブアキとやり直す気なんて

これっぽっちも無いわ。

だからノブアキも、

別の人を探してちょうだい」

 

ノブアキ「えっ……冗談だよな?

強がらなくてもいいんだぞ?

分かってるって!ww」

 

スカコ「いや、強がってる

とかじゃなくて!

もう結婚を考えてる相手もいるし、

ノブアキに関わりたくないだけ!」

 

ノブアキは信じられないとでも

いうような表情で、

口元をヒクヒクさせていた。

ちょうどそこへ、車を駐車場に

止めに行っていたコウタさんが、

私と合流しにやって来た。

 

コウタさんは、何か不穏な空気を

感じ取ったのか、私を庇うように、

ノブアキとの間に入ってくれた。

 

コウタ「お待たせ。

受け付けは済んだ?」

 

スカコ「うん」

 

コウタ「そっか、じゃあ行こう」