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【第13話】癌と診断され、夫に見捨てられた私…

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【第12話】癌と診断され、夫に見捨てられた私…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 男性「え…?あ、いや… この1つだけで充分です! どうもありがとうございます!」 スカコ「そうですか。 では、私はこれで失礼しますね。 ナッちゃん、バイバイ!」 ナッちゃん「バイバイ...

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【第1話】癌と診断され、夫に見捨てられた私…
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本編

ナッちゃん「おねぇちゃ〜ん!

またきたよ〜!」

 

ナッちゃんはベッドまで元気に

駆け寄ると、手に持っていた、

お花の形に折った折り紙を、

私にくれた。

 

ナッちゃん「これ、

おねぇちゃんに!」

 

スカコ「え〜!もらっていいの?

ありがとう〜!!」

 

少しシワっとなっていて、

ナッちゃんが一生懸命折ってくれて

いる様子が、目に浮かぶようだった。

 

スカコ「綺麗なお花!

とっても上手に折ってあるね〜!」

 

ナッちゃん「ママといっしょに

つくったんだよ〜!それでね、

なかにおてがみもかいたの〜!」

 

(え??ママ…???)

 

戸惑いつつ折り紙を開くと、

幼い子供独特の可愛らしい字で、

私への応援メッセージが

書いてあった。

私は胸がいっぱいになり、

思わず鼻の奥がツンとなった。

 

スカコ「ナッちゃん……

どうもありがとう!!」

 

私は感動しながらも、

さっきのナッちゃんの言葉が

どうしても気になってしまい、

少し迷ったものの、

思い切って確認してみることにした。

 

スカコ「……ナッちゃん、これ…

ママと一緒に折ったんだっけ…?」

 

ナッちゃん「うん!そうだよ〜!

ママにね、おねぇちゃんのこと、

おはなししたの。

それでね〜、おはなのつくりかた、

おしえてもらったの〜!」

 

そこでようやく私は確信した。

 

(ナッちゃんのお母さん…

ご健在なんだ…!!

私ったら…勝手に亡くなったものと

勘違いしちゃってた…!!)

 

その時、ノックの音が聞こえたので

ドアの方を見ると、

1人の女性が遠慮がちに入って来た。