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【第10話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 キノシタ「いやいや、 そんな嘘を言ってもムダですよ! 契約者本人でないと 解約できません!! 本人を連れて来て下さいよ! こんな紙切れで解約できるなんて、 聞いたこと無いですよ!!」...
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【第1話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
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本編
異常事態に気付いた周囲の人たちが、
何事かとこちらを見る中、
1人の女性店員が、駆け寄って来て、
キノシタを問い質した。
女性店員「一体どうしたの!?」
女性店員の名札を見ると、
「店長」と記されていた。
自分が悪いと自覚しているのだろう、
キノシタは店長の質問に対して、
黙ったきり答えようとしない。
スカミ「いえね…昨日、亡くなった
母のスマホを解約しに来たら、
キノシタさんに『骨を持って来い』
って言われたものですから。
指示通り持って来たんですよ。
そしたら…キノシタさんったらw
悲鳴上げて震え出しちゃって!ww」
黙りこくるキノシタに代わって、
私が事の経緯を説明すると、
店長さんは驚愕の表情を浮かべ、
もう、ペコペコと謝りっぱなし。
(店長さんの与り知らないところで、
キノシタが勝手にやらかした事
なのに…
それでも全部店長の責任に
なっちゃうんだから…
人の上に立つのも大変だよね〜…)
スカミ「店長さん、頭を上げて
下さい…もう、分かりましたから…」
まだ20代と思しき女性店長さんを
気の毒に思っていると、別の席から、
お客さん「あのー!まだですか!?
さっきから放ったらかし
なんですけど!!」
と、イライラした声が上がった。
どうやら、店長さんが
担当していたお客さんらしい…
スカミ「あ、ほら!
お客さんがお待ちですよ!
こちらは必要書類は全て
揃ってるんで、後はもう
解約手続きだけなんです。
最後まで責任持ってキノシタさんに
やってもらいますから。
店長さんはどうぞあちらの
お客さんの所に…」