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本編

もう半年にもなろうとする、

姑のアポ無し訪問の日々のお陰で、

ヤマトもミナトも、すっかり

『姑大好きっ子』になっていたので、

それも大きな安心材料だった。

私は2日間をノンビリ過ごし、

日曜の夜、自宅へと戻った。

 

(さてさて…ユウタはどれだけ

やつれてるかな〜…www)

 

ワクワクしながら扉を開けると、

家の中は物凄い事になっていた……

リビングは、脱ぎ散らかされた

ベビー服や、双子達のおもちゃ

などが散乱し、足の踏み場も無い

状態だった。

 

キッチンの流しには放置された食器が

山になっており、ゴミ箱からは

入りきらないゴミが溢れ出していた。

姑の姿はどこにも見当たらず、

ユウタが1人ぼっちで、

双子の世話に追われていた。

 

スカコ「ただいま…って、

なんか凄いことになってるけど…

お義母さんは…?」

 

ユウタ「スカコ〜!!

遅かったじゃないか〜!母さんは、

そろそろスカコが戻るだろうからって

昼頃に帰っちゃったんだよ!」

 

スカコ「そうなんだ…

お義母さんにお礼言いたかったな…」

 

ユウタ「お礼って…俺が

2日間てんてこ舞いだったのに、

母さんは、ちっとも助けて

くれなくて、横で見てるだけ

だったんだぞ?!

おまけに最後には、

俺1人に双子を任せて、

さっさと帰ってくなんて…

ほんと鬼だよ、あの人は!」

 

スカコ「え〜…だってユウタ、

『スカコよりも完璧に、育児と家事を

こなしてやるよ!』とか言って、

自信満々だったじゃないの…

『双子の世話も家事も、1人で充分

こなせる』んじゃなかったの?」

 

きっと姑は、ユウタに、

いつも私がやっている事の

大変さを思い知らせる為に、

心を鬼にして手を出さなかったに

違いない……

 

(お義母さん…

ありがとうございました…)