前回の内容はこちら▼
【第5話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカミ「あ、すみません。 スマホを解約したいんですけど…」 男性店員は顔をしかめて私の方を 見ると、ため息をつきながら、 男性店員「順番にお呼び 致してますんで、 番号札を取ってお待...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
こちらもおすすめ▼ 本編 私の名前はスカミ。41歳、独身。 仕事は普通の会社員。 父は随分前に亡くなっており、 現在は母と2人暮らし。 女2人、互いに助け合いながら、 楽しく生きてきた。 若い頃は、お付き合いをした男性も 何人か居たのだ...
本編
(ちょっとキノシタ〜!頼むよ?
お互いの為に、最短時間で
終わらせてよ?)
ダルさ全開のキノシタは、
わざとらしいため息と共に
話し始めた。
キノシタ「はぁ〜〜〜…え〜っと、
スマホの解約でしたっけ?」
(コラコラ!のっけからため息は
いかんだろ、ため息は!
客!客!お客様に対する態度、
習わなかった??)
あまりの態度に、注意してやろうか
とも思ったが、相手はどう見ても
20代半ば。
(いちいち言っても仕方ないか…
まぁ、仕事さえキチンと
やってくれればいいわ!)
私は、腹を立てないよう
自分に言い聞かせた。
スカミ「はい。先日母が
亡くなったので…
母のスマホを解約しに来ました」
書類を用意していたキノシタの手が
止まり、今度は『はぁ〜?』の
『は』の口で、私を睨んできた。
キノシタ「お母様のスマホでしたら、
お母様ご本人じゃないと
解約できませんよ?」
キノシタは何を聞いていたのか…
私はムッとする心を抑えて
再度説明した。
スカミ「いや…だから、
母は亡くなったんです。
亡くなった人が、どうやって
解約しに来れるんです?」
ところがキノシタは、
私の再度の説明にも、
「本人じゃないと解約できない」
の一点張りで、
全く話にならなかった。
私は呆れてしまった。
(これじゃあ、いつまでたっても
解約できないじゃん…)