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本編
私は義母が大の苦手……
義母は、遅くに生まれた一粒種である
私の夫の事が大大大好き!…なのは、
まぁ良いとして、
男尊女卑と言うか…女を全員
ライバル視していると言うか…
とにかく、私の夫と、
夫似の息子には超甘々な一方で、
私と娘に対する態度が、
まぁ〜酷いのだ……
私の名前はスカコ。
42歳、パート主婦。
3歳年上の会社員の夫:サトシと、
中学1年生の息子:ツバサ、
小学2年生の娘:コズエ、
の4人家族。
義両親は、新幹線で2時間程の
地方都市で、2人暮らしをしている。
サトシに対する義母の偏愛っぷりは、
子供時代から相当なもの
だったらしく、
サトシ自身も、これまで
散々苦労させられてきたらしい。
なにせ、私へのプロポーズの時点で、
義母から私への酷い仕打ちを
予想していたほどなのだ…
サトシ「実はさ…お袋がちょっと…
俺を溺愛って言うか…
この先、きっとスカコにも
迷惑かけちゃうと思うんだけど…
でも、俺が必ず守るから!!
どうか俺と結婚して下さい!!」
(え…??プロポーズの言葉で、
そんな警告じみたこと言うなんて…
よっぽどってことだよね?!
う〜ん……怖いけど……サトシのこと
愛してるし、絶対に結婚したい!!
サトシも守ってくれるって言って
くれてるから…きっと大丈夫…
だよね……?)
私は、これから自分に降りかかるかも知れない、
未知のモンスター:義母
による災難に怯えながらも、
愛する人と結婚出来るという幸せに
胸を膨らませながら、
「はい!!喜んで!!」
と答えたのだった…
私達はその後めでたくゴールインした
ものの、やはり、義母の強烈さは、
サトシが警告するだけあって…
幸いな事に、義父はとても公平で
優しい人で、サトシと共に私の味方に
なってくれてとても助かったものの、
義母からのイヤミ&イビリ攻撃は、
折に触れ、私とサトシの結婚生活に
難儀な影を落とし続けたのだった…