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【第14話】高2で妊娠し出産した私→その後、彼氏に捨てられて…
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本編
実家に着いてからも、
両親は何も聞いてこなかった。
心配していたような重い空気には
ならず、全員でミソラを眺めながら、
穏やかな時間を過ごした。
久しぶりに母が用意してくれた食事を
口にして、私は有り難さで
また涙が溢れてきた。
安心出来る居場所がある事、
私とミソラを温かく迎え入れてくれる
両親の存在、守られているという
安心感…心の底から感謝せずには
いられなかった。
父「疲れてるだろ。
今日はもう休みなさい」
母「ミソラちゃんは私たちが
見るから、あなたは何も気にせず、
ゆっくり眠りなさい」
背中を押されて懐かしい部屋に
入ると、私が使っていた頃のまま、
綺麗に掃除がされていた。
『子供が何を言っても、何をしても、
親の愛情は消えたりしない』
ササキさんの言葉を思い出しながら、
私は懐かしいベッドに横たわった。
スマホをチェックしてみたが、
ショウ君からは何の連絡も
入っていなかった。
目を閉じて波乱の一日を
思い返しているうちに、
私はいつの間にか眠りに落ちた。
そして、ミソラが生まれて以来、
初めて朝までグッスリ眠ることが
出来たのだった…
翌朝……
昨日まで私の頭の中にずっと
かかっていたモヤが、
綺麗に消えていた。
ミソラは母にミルクを
飲ませてもらっていて、
完全にリラックスした様子だった。