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【第4話】結婚式前日、嫁の髪をバリカンで剃る姑

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【第3話】結婚式前日、嫁の髪をバリカンで剃る姑
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 義母「うちには、 お祖父ちゃんがいるの。 ちゃんと世話してもらわないと 困るのよ。しっかりやんなさいよ?」 口早に命令して来た。 この時点で、早くも挫折。 お祖父ちゃん!? 聞いてな...

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【第1話】結婚式前日、嫁の髪をバリカンで剃る姑
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本編

スカコ「もういいわ。

でも、私は長く同居できないと思う。

なるべく早く別居の方向で。

貯金がんばってよ?」

 

ケイト「あぁ、分かった分かった」

 

この話も、適当に流された気がする。

だけど当時の私は、

まだ夫を信じていたのだ。

態度はちょっとその、アレだけど。

一軒家を持つという事は、

真剣に考えているに違いない。

試算表まで作って、将来の計画を

熱く語ったくらいだもの、なんてね。

 

そして今。

私は、ケイトをだいぶ疑っている。

本当は別居も、一戸建て購入も

考えていなくて、のんきな同居生活を

満喫しっぱなしでいたいんじゃ

ないか、と。

 

スカコ(ケイトは全然

手伝ってくれないし。

お義母さんも、ケイトに

何もやらせようとしないし。

ていうか、ケイトもお義母さんも、

お祖父ちゃんのお世話を

私に丸投げするのが、

本当の目的なんじゃないの?)

 

放り投げられた雑巾を片手に、

トイレを掃除しながら

考え込む私だった。

義祖父は、素人目にも分かるほど、

かなり認知症が進んでいる様子だ。

もう、自分の娘であるはずの

義母に向かって

 

義祖父「ああどうも、

ご苦労さんです」

 

深々と一礼し、他人行儀だ。

というより、他人と

間違えているように見える。

そして私には…

 

義祖父「酒を出せ!

誰が晩飯にしろと言った!

お前は本当に、昔から

気が利かんやつだった!」

 

テーブルを叩き、怒鳴ってわめいて

威嚇して。既に他界した自分の妻、

つまり義祖母だと

思い込んでいるような。