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【第3話】結婚式前日、嫁の髪をバリカンで剃る姑

前回の内容はこちら▼

【第2話】結婚式前日、嫁の髪をバリカンで剃る姑
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1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】結婚式前日、嫁の髪をバリカンで剃る姑
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本編

義母「うちには、

お祖父ちゃんがいるの。

ちゃんと世話してもらわないと

困るのよ。しっかりやんなさいよ?」

 

口早に命令して来た。

この時点で、早くも挫折。

お祖父ちゃん!?

聞いてないんですけど!?

よくよく事情を伺ってみれば、

なんと、ケイトの実家は私が来る前

から既に二世代同居のおうちだった。

 

二世代住宅ではなく、

ふつうの一軒家にケイト両親と、

義母の父がぎゅうぎゅう詰めに

なって暮らしていたのだ。

 

そのうえ、義母の父は数年前に

脳の病気を患い、それが原因で

認知症を発症していた。

私が来た時には、家族の区別も

つかず、昼夜を問わず徘徊し、

おむつ交換も嫌がるという

癖まで持っていた。

 

スカコ「ちょっと、ケイト!

お祖父ちゃんが同居しているなんて、

一言も言ってなかったよね?」

 

ケイト「え?だって

聞かれなかったから」

 

スカコ「お祖父ちゃんの存在を

知らなかったら、同居か別居か

なんて、確認できないわよ!」

 

ケイト「じゃあ、爺ちゃん婆ちゃんは

どうしてるって、聞けば良かった

じゃん。母さんがそう言ってた」

 

ケイトを問い詰めたものの、

話にならなかった。

ヤツはへらへら笑って、

自分は悪くないスタンスを

1ミリも崩さなかった。

 

先に話してという私、

義母の入れ知恵を

そのまま主張するケイト、

私達の言い合いはずっと平行線で、

ついに私が根負けした。