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【第16話】退院後の母が別人になっていた→その後知った最悪の真実に震えが止まらず…
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本編
私たちは夜遅くまで、ああでもない
こうでもないと話し合ったが、
次に取れそうな手段は、
何も思い浮かばなかったのだった…
翌日…浮気をしていたに違いない
父にも、家庭に入り込んで実の母親に
なりすました今の母にも、
それを受け入れ、グルになって
私を騙した祖父母にも、
もう二度と会いたくないと思ったが、
他に頼れる親戚など居ない私は、
仕方なく家に戻るしかなかった。
家に入ると、父から話を聞いたのか、
祖父母と母も、父と一緒に私を
待ち構えていた。
祖父母は、心配そうに私の様子を
チラチラと伺い、母は無表情のまま、
ぎこちない態度で、言葉遣いも
どこか他人行儀になっていた。
父「スカミ!いったいどこに
泊まってたんだ?!」
スカミ「友達の家。お母さんに
LINEで報告したでしょ」
私が顔も見ずに答えると、
父はますます怒り出した。
父「何だその態度は!!」
祖母「ちょっとお前…
怒鳴るのはおよし。
ちゃんと連絡も入れていたし、
こうして帰って来てくれたんだから、
もういいじゃないの…
スカミちゃん…ごめんなさい
ね…お父さんも心配してたのよ…」
スカミ「お父さん、
本当のお母さんはどこに居るの?
連絡先が知りたいの!」
父「勝手に出て行ったっきりなんだ!
連絡先なんて知るもんか!」
父は、何を聞いても知らぬ存ぜぬの
一点張りで、祖父母は目を逸らす
ばかりだし、母は他人事のように
無表情のままだった。
誰も本当のことを話してくれる
つもりは無いようで、
私はもう、聞き出すことを
諦めるしか無かった。