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【第14話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉

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【第13話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉
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【第1話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉
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本編

アスカ「マナー違反を注意するのも、

店員の仕事だものね。

ありがとう、怒ってくれて。

でも、危ない事はしちゃだめよ?

ああいう事を平気でやる

タイプは、逆上したら何をするか

分からないから。

次は、私かコウイチ叔父さんに

声をかけてくれるといいな。

マアヤの安全のためにね」

 

マアヤ「叔母さん、怒らないんだ。

私の話も聞いてくれるんだ。」

 

姪はぽろぽろと涙をこぼした。

私は、彼女を黙って抱きしめた。

どさくさ紛れに呼び捨てしちゃった

けど、何も言われなかった。

気分はもう、預かっているという

レベルを超えて、家庭に重大問題を

抱えた女の子を育て直している感じ。

 

これは本格的に、義姉夫婦と

話をつけなきゃいけない。

私は真面目にそう決意した。

 

あっというまに一か月どころか、

半年が過ぎた。

最初の取り決めだった一か月の

時点で、一応は実母のマスミに声を

かけたのだけど、結果はさんざん。

 

マスミ「だからさぁ、

当面って言ったじゃない。

不良が治ってないんなら、

家に帰って来られちゃ困るのよ」

 

アスカ「だったら、

せめて確認しに来るだけでも」

 

マスミ「忙しいのよ。

手が空いたらね」

 

けんもほろろとは、この事だ。

この時点で、私もコウイチも、

腹を括った。