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本編
超理論すぎる2人の主張に、
俺は心の中でツッコミを入れながら
呆れていた…
いちいち反論するのも面倒だったが、
言われっぱなしも癪なので、
俺は祖父から習ったとおり、
一度大きく深呼吸して腹立ちを
抑えてから、2人に言った。
スカオ「あの家は長い間、
俺の家族が大家さんから
借りて住んでいる家です。
借家である事はご近所さんも
みんな知っていますが、
今は俺が借りている、俺の家です。
祖父も俺も誰も騙してませんし、
嘘もついてません。
一方的に勘違いした挙句、
勝手に家に入り込んで、
警察に逮捕までされておいて、
『管理してやっていた』って…
頼んでませんし、
そんな言い訳は通りませんよ!
管理費も、迷惑料も、賠償金も、
私に払う謂れはありません!!」
こんな内容のことを、
俺は必死で言った。
もちろん実際は、途中で詰まって
しまったり、噛んだりしたし、
ノブタカとアヤカが口を挟んできて、
グダグダになってしまった部分も
あったのだが、とにかく精一杯
頑張って、最後まで言ってやった。
言い終わった途端、周りで心配そうに
見守ってくれていた男性社員達が
拍手をしながら褒めてくれた。
男性社員「よく言った!!
スカオが金を払う謂れは無いぞ!!」
男性社員「そうだそうだ!逆に、
スカオは金をもらうべきだ!」
男性社員「会社まで押しかけてきて!
何事かと思ったら、頭のおかしな
夫婦だとはな!」
アヤカ「何ですって?!
あなた達は関係ないでしょ!!
引っ込んでなさいよ!!」
ノブタカ「ここの社員はヒマなのか?
他人の話に首突っ込んでないで、
仕事しろよ!!」
男性社員「お前らが会社で
騒ぐからだろ!諦めてさっさと帰れ!
二度と来るな!!」
男性社員「おいみんな!
先に手ぇ出すんじゃねぇぞ!
こいつらが手ぇ出すまで待てよ!!」