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【第3話】30連勤が終わり自宅で入浴…警察「お前が不法侵入者か!」俺「え…」→実は…

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【第2話】30連勤が終わり自宅で入浴…警察「お前が不法侵入者か!」俺「え…」→実は…
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【第1話】30連勤が終わり自宅で入浴…警察「お前が不法侵入者か!」俺「え…」→実は…
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本編

スカオ「今日は洗濯だけしに

家に帰ろうと…」

 

大家さん「え!?会社に泊まり

込み!?大変ねぇ〜!!若いからっ

て、あんまり無理しちゃダメよ?」

 

心配そうに俺の顔を

覗き込む大家さん。

 

スカオ「はい、ありがとう

ございます。この忙しさも、

もうすぐ終わると思うんで…」

 

大家さん「そうなの…?心配だわ…

ちゃんと食べてるの?あ、これ、

おミカン。持っていきなさい!」

 

スカオ「あ、ありがとうございます…

え?これ全部!?いやいやいや…

大家さんが食べるのに

買ってきたんじゃ…」

 

大家さんは、買ってきたばかりの

買い物袋の中から、ミカンを

袋ごとグイグイ渡してきた。

 

大家さん「いいのいいの!

安売りしてたから思わず

買ってきちゃったの。

まだ家にもあるから!」

 

スカオ「え、ほんとですか…?

じゃあ…お言葉に甘えて…

会社のみんなで頂きますね!」

 

大家さん「じゃあ、またね!

留守の間のお家の戸締り、

気をつけてね!」

 

スカオ「はい!気をつけます!

大家さんも自転車、

気をつけて下さいね!」

 

バックミラーに映る大家さんは、

いつまでも大きく手を

振り続けてくれていた。

さっきまで疲れ切った灰色の世界に

いた俺だったが、大家さんの笑顔と、

ミカンの明るい色合いで、

少し元気が復活したのだった…

 

口元に笑顔を浮かべて家に帰った

俺だったが、玄関の鍵を開けて

家に足を踏み入れた瞬間、

何だか不思議な違和感?

のようなものを覚えて、

動きを止めた。

変わりない、いつもの家…

だが、何かが違う気がした。

見回しても、今まで通りの玄関だし、

どこが違うとは言えないのだが…

(気のせいか…?疲れのせいかな…)