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本編
アスカ「とりあえず、今から学校に
電話して、事情を説明して
登録してもらうよ…」
ヤマネさん「もし何かあったら、
悪いのはヨコタ先生だって、
私が証言するからね!」
アスカ「ヤマネさん…
どうもありがとう…
教えてもらえて助かったよ…」
責任感の強いヤマネさんは、
ヨコタ先生のいい加減さに
腹を立てているようだった。
私はお礼を言って電話を切った後、
1人で少し考え込んでしまった。
(ヨコタ先生…本当にウッカリ
忘れたのだろうか…それとも
もしかして…わざと…??)
ユイに対する仕打ちの件も合わせて
考えると、これはわざと嫌がらせを
されているのではないかと思えた。
(嫌がらせだっとしたら、
悪質すぎるし…そもそも、どうして
嫌がらせをされるのかが分からない)
私には、ヨコタ先生から
こんな嫌がらせを受けるような身に
覚えは、全く無かった。
それから私は、学校に電話をかけて、
スズキ先生につないでもらい
連絡網の事を説明した。
スズキ先生は慌てて1年3組の連絡網
のメールリストを確認した様子で、
確かに人数が1人足りないと認めた。
私がメールアドレスを伝えると、
スズキ先生はその場で連絡網に
加えてくれたようだった。
スズキ先生「このような事は
あってはならない事です!
本当に申し訳ございませんでした!
至急ヨコタ先生にも確認を取って、
2人で謝罪に伺います」
アスカ「いえ…夫は不在ですし…
私だけではきちんとお話出来る
自信がないので…ちょうど次の土曜は
授業参観日ですし、もともと夫と
2人で行く予定でしたので、その日に
お時間を取って頂けないでしょうか?
スズキ先生にもご同席頂いて、
4人で話し合いをさせて頂けたらと
思います」
スズキ先生「分かりました。
授業参観の後にはクラスの懇談会が
ありますから、その後ということに
なりますが…次の土曜日ということ
で、お願い致します」
スズキ先生は電話の向こうで、
最後まで何度も頭を下げて
謝っているようだった。