前回の内容はこちら▼
【第７話】嫁が浮気中に事故→半身不随になり…
前回の内容はこちら▼ １話から読みたい方はこちら▼ 本編 マユコさんは、不倫隠しに 使われただけで、実はリッカが 言うほど仲良しじゃなかった 可能性もあるな。 なんだかな。 騙された俺もアホだったのは確か だが、いかにもマユコと仲が良くて、...
yomesuka.com
2023.06.04
１話から読みたい方はこちら▼
【第１話】嫁が浮気中に事故→半身不随になり…
こちらもおすすめ▼ 本編 スカオ「は？ あ、あの、すみません。 もう一回お願いします」 突然かかってきた、 末尾番号０１１０の電話、 それは警察からのものだった。 何があったのか、さっぱり 見当はつかなかったが、０１１０が 警察署の番号だと...
yomesuka.com
2023.05.30
本編
気持ちは分かるが、冷静に考えれば、
自分の言ってる事がおかしいと、
すぐ気づきそうなものだがな。
やれやれ、扱いが難しい。
スカオ「僕は仕事でした！！
最初から一緒に行ってないんですよ！
リッカさんが、女性の友達と
温泉に行くというので、気持ちよく
見送ったんですがね！？」
俺も怒鳴り返した。
勢いに押されたのか、
岳母は黙り込んだ。
岳父は、不思議そうな顔になった。
リッカ父「じゃあ、
車内にいたという男性は……」
スカオ「まだ分かりません。
とりあえず、ショウタという名前で、
年齢は２７歳。これしか
分からないです」
リッカ父「もしかしたら」
岳父の方は気づいたようだ。
急に申し訳なさそうな表情になり、
俺に深く頭を下げた。
リッカ父「スカオ君、すまなかった。
忙しいところを、こんな事で
呼び出してしまって、申し訳ない。
娘には、私達がついている。
仕事があるなら、会社に
戻ってくれても大丈夫だ」
スカオ「そうですね」
冷たいと言われるかもしれないが、
付き添いたいという意欲は
湧いてこなかった。
自分でも怖くなるほど、
俺は、リッカに対して
何の情も感じていない。
プロジェクトの最終段階に
入っている、いまは
仕事の手を止められない、
そんな事ばかり考えていた。
