前回の内容はこちら▼
【第4話】嫁が浮気中に事故→半身不随になり…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 マユコさんは、どうなったのだろう。 無事なら無事で、何かちょっとでも 触れるんじゃないのか? そう思うと、何とも言えない モヤモヤ感が湧いて来る。 ようやく病院についた。 受付に事情...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】嫁が浮気中に事故→半身不随になり…
こちらもおすすめ▼ 本編 スカオ「は? あ、あの、すみません。 もう一回お願いします」 突然かかってきた、 末尾番号0110の電話、 それは警察からのものだった。 何があったのか、さっぱり 見当はつかなかったが、0110が 警察署の番号だと...
本編
まずはそこから。
女性師長は、俺が本当に事情を
何も把握していないと分かった
ようで、驚いた顔をした後、
言いづらそうになった。
ようやく病院についた。
受付に事情を話すと、
すぐ話を通してくれた。
師長だと名乗ったベテランらしい
女性看護師と面談、
現在の状況を教えられた。
違う意味でも、
心臓がバクバクしてきた。
スカオ「こうなった以上は、
僕も状況を理解しないといけません。
この際ですから、話せる範囲で
いいので、お教え願えませんか?」
師長「警察の方から
お聞きになる事をお勧めします。
男性のご容体については、
申し訳ありませんが、個人情報に
なりますのでお話しかねます」
師長が表情を曇らせて、
詳しく答えるのを拒否した
あたりから、俺は猛烈に
嫌な予感を覚え始めた。
ドキドキしていたら、
後ろから急に声をかけられた。
振り返ると、警察官が
二人立っていた。
若い男性、ちょっと年配の男性、
たぶん事故の処理に
関わったのだろう。
警官「お話をよろしいですか?」
スカオ「はい、どうぞ」
警官「午前10時30分過ぎに、
高速道路を通行中の乗用車が、
中央分離帯に衝突したとの
通報がありました。
車内には、運転席に女性が、
助手席に男性が、それぞれ一名。
男性の方は、救助の時点で
全身を強く打っており、
意識不明の重体です。」