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本編

(へ…???け、警察…???あ、

あぁ〜……なんか…意外とフツー……

いやいや、普通で良いんだよ!!

警察で充分だよ!!

私もそうしようと思ってたし!!)

 

私はコワモテさんの見た目から、

勝手に極悪な想像をしてしまった

自分を恥じた…

 

(コワモテさん、ごめんなさい…!!

私の心が極悪でした…)

 

さすがのピン子も、ここで逃げたら

ますますマズイ事になると

分かっているようで、

コワモテさんに言われるがまま、

大人しく一緒に歩き出したが、

 

ピン子「この女のせいで…私は

悪くない…全部この女が悪いのに…」

 

などと、小さな声で

ずっと文句を言い続けていた。

コワモテさんがピン子を睨んだり、

ため息をついて歩みを止めたりすると

ピン子の文句も止まるのだが、

歩き出すとまたブツブツ文句を

言い始めるのだった……

 

数分歩いて近くの交番に着くと、

警察官はコワモテさんを見るなり

ギョッとして一旦奥に引っ込み、

すぐに仲間の警察官を

連れて出てきた。

コワモテさんの外見がちょっとアレ

(おば様曰く、迫力がある)なので、

そりゃ警察官だって

ビビっちゃうよね〜と、警察官にも

コワモテさんにも少し同情した。

 

これは私から説明するのが

良いだろうと、少し前に出て

昨日と今日の出来事を話し始めると、

警察官はメモを取りながら

何度も驚いた顔になり、そのたびに

ピン子の顔やコワモテさんの顔を

チラッと確認していたのだった。

私が話し終えると、警察官は

ピン子に次々と確認をしていった。

 

「どうしてバスでいきなりスカミさん

の頭を叩いたのか」から始まり、

「なぜスカミさんにタクシー代を

請求したのか」「なぜスカミさんの

髪の毛を引っ張ったのか」まで…