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【第5話】私の娘にだけ異常に厳しい担任→大勢の保護者の前で真実を打ち明けた結果…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ユイは、少し前向きには なってくれたようだったが、 子供ながらに、まだ何か釈然としない 気持ちを抱えているようにも見えた。 ユイに対してはヨコタ先生を 庇ったものの、私自身、疑念を ...
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【第1話】私の娘にだけ異常に厳しい担任→大勢の保護者の前で真実を打ち明けた結果…
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本編
私はユイから聞いた話を、
とりあえず聞いたまま
スズキ先生に伝えた。
スズキ先生「そうですか…
ユイさんはそんなことを…」
アスカ「まだユイから話を
聞いただけなんです。
このような段階で、
学校に相談して良いものか…
分からなかったのですが…
ユイの元気が無いもので…
心配になってしまって…」
スズキ先生「いえ、ご連絡頂いて
良かったです。小さなお子さんが
悩んでいるんですから、
ご両親のご心配は当然のことです」
アスカ「そう言って頂けて
安心しました…私も夫も、娘の話を
鵜呑みにしている訳では無いんです。
本当のところどうなのか、
正直まだ分かりませんし…
ヨコタ先生の方にも、言い分や、
お考えもあるでしょうから…
ただ、ユイ本人が、『ヨコタ先生から
嫌われているかもしれない』と
感じていて、小さな胸を
痛めているのは事実なんです」
スズキ先生「お子さんが、
『自分は先生から嫌われている』
などと思ってしまうのは、
何かしらの原因が、一度や二度では
なく、繰り返しあった結果だと
思います。ユイさんのお話からも、
ユイさんの心が何度も傷ついたのは
確かなのですから…
学年主任として、
大変申し訳なく思います。
早急にこちらで事実確認をし、
担任とも話をしようと思います」
アスカ「お願い出来ますか?」
スズキ先生「はい。児童が
幸せな学校生活を送れるように
するのが、私の仕事ですから。
ただ…何日かお待ち頂かなくては
なりません。こちらとしても、慎重に
調査しなければなりませんから…」
アスカ「そうですね…これ以上、
誰も傷つく事が無いように
進めて頂けると助かります」
スズキ先生「分かりました。
では、一週間を目処に、私の方から
お母様にお電話させて頂きますね」
アスカ「はい。
どうぞ宜しくお願いいたします」