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本編

私はとても信じられず、

言葉も出ないまま、

しげしげと写真を見つめた。

 

(子犬とは思えない…ほとんど

丸裸で…皮膚ってこんなにブツブツで

ヒダが寄ってるものなの…?

前にNHKの動物番組で見た、

ハダカデバネズミとかいう

動物みたい……あ…でも、

よく見るとここに…

三角の小さな耳が…)

 

スカコ「これ…いえ、この子犬…

どうして毛が無いんですか?

そういう特殊な犬種なんですか?」

 

タナカ「いえ、元々は普通の、

フワフワした毛の生えた、

可愛い子犬だったそうです」

 

スカコ「え…それがどうしてこんな」

 

タナカ「カビのせいです」

 

スカコ「……カビ……?」

 

タナカ「はい…真菌と呼ばれる

カビのせいで、皮膚が炎症を

起こしてしまい、毛がほとんど

抜け落ちてしまったんです…

可哀想に…」

 

私は思わず息を飲んだ。

 

(じゃあ、あの…お風呂に浮かんでた

白い毛は…この子犬から抜け落ちた毛

だったのね…!!!)

 

ハッとしてマサトを見ると、

肩をすぼめて下を向き、いかにも

しゅんとした表情を浮かべていた…

 

スカコ「それで、この子犬は…

いったいどこに居たんですか?

家の中に居たんですか?」

 

(マサトの汚部屋の中には

居なかったはず…だって私、

確認しに行ったもん!)

 

タナカ「はい。旦那さんの部屋の、

押入れの中で飼われていたようで…」

 

スカコ「えっ……」

 

(あの時確認しなかった、

あの押入れの中に…?子犬を

ずっと閉じ込めてたってこと…?)

 

私は驚きと怒りのあまり、

めまいがした…

 

スカコ「マサト!!どういう

つもりなの!?子犬を押入れの中に

閉じ込めるなんて…

なんでそんな酷いことしたの!?」

 

哀れな子犬の事を思うと、

声が震え、涙が溢れてきた。