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【第30話】夫が入った後の風呂に白い毛が毎日浮いている→後日、高熱を出した私が病院に行くと…

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本編

タナカ「詳細については、

また後日、スカコさんが回復されて

から改めてお話ししますので、

今はただ、元気になる事だけを

考えていて下さい」

 

私が今回の真相を色々尋ねても、

タナカさんはそう言って、

なかなか教えてくれなかった。

だが、何度も会話を交わす中で、

タナカさんの言葉の端々から、

今回の件は全てマサトのせいだ、

という事は伝わってきた。

スマホを使えるようになってから、

最初に連絡したのは、両親と、

アカネだった。

 

詳しい事は誰も何も聞かされて

おらず、ただ、私が非常に珍しい

感染症にかかり、危険な状態で、

当分面会も出来ないとだけ

言われていたらしい。

両親もアカネも、私が回復した事を、

泣きながら喜んでくれた。

心配をかけてしまった申し訳なさの

裏で、マサトへの恨みは

一層強まっていった。

 

そんな中、ある日タナカさんが

マサトを伴ってやって来る事になり、

ようやく今回の事の真相について、

詳しい話を聞かせてもらえる事に

なった。

 

スカコ「それで…原因は

やっぱり、あの観葉植物の

鉢植えだったんですか?」

 

私は横目でマサトを睨みながら、

タナカさんに尋ねた。

 

タナカ「いえ、それが…まぁ

そうなんですが…最大の原因は

こちらです…」

 

そう言って、タナカさんが

サイドテーブルの上に置いた

写真には、

何だか得体の知れない、

ピンク色のブヨブヨとした

生き物らしきものが写っていた…

 

スカコ「え…なにこれ…

生き物…ですよね?」

 

タナカ「これ、

じつは子犬なんです…」

 

スカコ「ええっ………………」