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【第7話】女「触られた!慰謝料よこせ!」→あらぬ疑いをかけられたので徹底抗戦した結果…

前回の内容はこちら▼

【第6話】女「触られた!慰謝料よこせ!」→あらぬ疑いをかけられたので徹底抗戦した結果…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 香水女「だーかーらー! このままだと、アンタは社会的な 信用をぜ〜んぶ失っちゃうの! 会社からも、家族からも、 見捨てられちゃうのよ? 結婚指輪してるんだから、 奥さんいるんでしょ?...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】女「触られた!慰謝料よこせ!」→あらぬ疑いをかけられたので徹底抗戦した結果…
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本編

香水女「いいじゃな〜い!

ちょっとでいいから〜!ね〜?

こんなの、すぐ済むんだから!

電車、何本か遅くなるだけ!ね?ね?

お願いっ!!いいでしょ〜?

そんなに時間取らせないからさぁ〜!

人助けだと思って!

来てくれるわよね?ね?」

 

眼鏡の女性「えっ?……じゃ、

じゃあ……ちょっとだけなら…」

 

しつこく頼み続ける香水女に

押し切られ、眼鏡の女性客は

仕方がないといった感じで頷いた。

 

香水女「ありがとう〜!!

これで私も心強いわ〜!!」

 

もう勝ったかのように余裕の笑みを

浮かべて私に向き直り、

香水女は私に言った。

 

香水女「ホントにいいのね?

駅員さんの所に行って警察に

通報されたら、アンタの人生

もう終わりよ?慰謝料払って

無かった事にしたいなら、

今が最後のチャンスよ?」

 

スカオ「構いません。

私は潔白なので。駅員さんの前で

それを証明してみせます。

あなたの方こそ、

覚悟はいいですか?」

 

私がまだ平気な顔をしているのが

予想外だったのか、香水女の顔から

また笑みが消えた。

 

香水女「結局は慰謝料払う羽目に

なるんだから…すぐ払えばいいのに…

馬鹿ねぇ…無駄な抵抗しちゃって…

いいスーツ着てんのに…

なにケチってんだか…」

 

思うように事が運ばないのが

不満なようで、香水女は聞こえよがし

にブツブツ言っていたが、

突然思い付いたように

ドアの方に向かって叫んだ。

 

香水女「ちょっと!そこの高校生達!

一緒に来るんだったら、コイツが

逃げ出さないように気をつけてよ!」

 

スカオ「逃げたりしませんよ。

駅のホームにも、駅の周辺にも、

そこら中に防犯カメラが有るんです。

この車内にだって、

防犯カメラが有るかも知れませんよ?

もしかしたら、私があなたに

触っていない事も、ちゃ〜んと

映ってるかも知れませんね?

駅に着いたら駅員さんに

確認してみましょう。あなたの

方こそ、逃げられませんよ!」

 

香水女は「えっ?」と驚いた声を

上げ、慌てた様子で車両の天井を

キョロキョロと見回した。

防犯カメラが見当たらず、

安心したのか、香水女はホッと

息を吐き、私に向かって怒鳴った。