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【スカッとする話】クレクレママ「その薬ちょうだい!」→断ると、逆恨みで包丁を持って凸して来て…【第30話】
前回の話はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ケンタはなんと、ウチにヒデキが 来た時の話し合いを録音していた そうで、ハルトの診断書やヒデキから の手紙と共に、その音声も証拠として 持って行くことになった。 (さすがケンタ!! 寝...
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【スカッとする話】クレクレママ「その薬ちょうだい!」→断ると、逆恨みで包丁を持って凸して来て…【第1話】
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本編
この期に及んで、まだ状況を
全く把握出来ていないようで、
弁護士さんも少々手こずっている
ようだった。
クレハは一旦保釈され、
それから程なく、クレハの方から
私達の要望を全て受け入れるとの
回答があったと、
弁護士さんから連絡をもらった。
クレハは旦那さんと弁護士さんに
説得されて、子供達の為に心を
入れ替え、夫婦でやり直すことに
なったそうだ。
最後まで主張を変えなかった
ヒデキとは絶縁することになり、
クレハ夫婦は引っ越しの準備中
とのことだった。
(旦那さん、頑張ったんだな…。
クレハも、ヒデキから離れれば、
人生を立て直せるかも…)
クレハから弁護士の元に念書が届き、
賠償金も全て一括で支払われた事を
確認した後、私は子供達を連れて
実家からウチに戻った。
数日後、またポストに
一通の手紙が入っていた。
今度はクレハからだった。
ケンタと2人で恐る恐る
読み始めると、それはきちんとした
謝罪の手紙だった。
一連の出来事は全部自分が悪かった。
本当に申し訳なかったという
反省の言葉の後、引っ越しに伴い、
幼稚園を退園したことなどが
書かれていた。
手紙を読み終えると、
私とケンタは同時に大きく息を吐いて
ソファーにもたれかかった。
あの恐ろしい理不尽モンスター、
クレハから、ついに謝罪と
反省の言葉をもらえたのだ!!!
(これでようやくカタがついた…)
戦争が終結したような気持ちで、
2人でしばらく脱力したのだった…。
おわり