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俺にも嫁にも似ていない息子→DNA鑑定の結果、衝撃の事実が判明し…【第2話】
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本編
里帰り出産後、親子3人の
暮らしはとても幸せだった。
仕事でヘトヘトになって
帰って来ても、家には愛しいサオリと
赤ん坊が待っていてくれる。
自宅で過ごす時間は、
まさに至福のひと時だった。
俺もサオリも実家が近くだったので、
俺の両親もサオリの両親も、
初孫可愛さにしょっちゅう家に
やって来た。
甘え上手なサオリは両親達の
サポートを上手く活用し、
子供の面倒を見てもらったり、
家事を手伝ってもらったり。
要領よく息抜きをしているサオリの
様子に、仕事が忙しくて何も
してやれない俺も安心できていた。
そんなある日……。
いつものように家に手伝いに
来てくれていた義両親が
コソコソと小声で話すのを、
俺は聞いてしまったのだった……。
義母「ねぇ…。この子、
本当にあの2人の子なのかしら…。
どっちにも全然顔が似てないし…。
どう見てもハーフ…」
義父「こら!滅多なことを
言うもんじゃない!」
突然、足元がガラガラと
崩れていくような気がした。
それまで無意識に目を逸し
続けてきた事に、どうしても
目がいくようになった。
“子供の顔は日々変わっていく”
などとよく言うが、うちの子の顔は、
俺にもサオリにも最初から
似ていなかったし、
成長してもちっとも似てこない。
どんどん日本人離れしていく一方で、
3歳になった今では、俺にも
サオリにも似ている部分は
見当たらず、
どこからどう見てもハーフの子供。
という顔立ちになっていた。