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俺にも嫁にも似ていない息子→DNA鑑定の結果、衝撃の事実が判明し…【第2話】

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本編

サオリと赤ん坊の為、

当時の俺の選択は

間違っていなかったと思っている。

出産後、義父からの電話で

母子共に健康だと聞いた時は、

本当に嬉しかった。

 

俺は自覚していたよりも心配していた

ようで、全身の力が抜けて、思わず

座り込んでしまった程だった。

退院後、サオリに抱かれたシオンを

初めて見た時には涙が溢れた。

もう、可愛すぎて…愛おしすぎて…。

「この先、何があっても、

俺は一生この子を大切にする!」

と俺は心に誓った。

 

だが……。

初めて我が子を抱いた時、

ほんの少し違和感を感じた……。

 

周りの赤ん坊に比べて、はるかに

色素が薄く、真っ白な肌…。

髪の色も黒ではなく、

明るい茶色で…。

時折うっすらと目を開くと、

瞳の色も黒ではなく、

グレーがかっているように見えた…。

 

(顔立ちも、どこか日本人離れ

してるし…。まるでハーフの

赤ん坊みたいだなぁ…)

 

肌の色は、色白のサオリからの

遺伝かな?と思ったが、

髪の色や瞳の色は、俺もサオリも、

両親・義両親、親戚だって全員が、

黒髪に黒い瞳なのに…。

 

スカオ「なんかこの子…。

ハーフっぽいよな…?」

 

サオリ「うちのご先祖に外国人が

いたって聞いたことあるし…。

隔世遺伝ってやつかな?

すごく可愛いよね〜♪」

 

(隔世遺伝…。

そういう事もあるのか…)

 

幸せそうに話すサオリを前に、

俺も何となく納得したような気に

なり、そのまま違和感を

流してしまった。

 

その時は、1人で出産という大仕事を

成し遂げてくれたサオリへの感謝と、

無事に生まれてきてくれた

赤ん坊への愛おしさで、

胸がいっぱいだったのだ。