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【スカッとする話】彼氏の部屋に合鍵で入った→私はショックのあまり…【第4話】
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【スカッとする話】彼氏の部屋に合鍵で入った→私はショックのあまり…【第1話】
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本編
(勝手に部屋を調べるなんて、
本当はするべきじゃないって
分かってるけど…。
ツバサが一体何を隠してるのか、
どうしても知りたい!
ツバサ、ごめん!)
スカミ「ちょっと買い物に
行ってくるね!
お土産にプリン買ってくるから、
大人しく寝ててよ!」
ツバサにそう告げ、私は自転車を
飛ばしてツバサの部屋に向かった…。
(最後に行ったのっていつだったっ
け…。4月…?いや、5月の連休だ…)
後から考えれば、もっと早く行って
おけば良かったのだ。
ツバサから、「いつでも来ていいよ」
と、合鍵ももらっていたのだから…。
だが、幸せに目が眩んで、
頭の中がすっかりお花畑に
なっていた私には、厳しく、暗く、
重大な現実の影がチラついていた
のに、何も見ていなかったのだ…。
久しぶりにツバサの部屋を訪れた
私は、玄関のドアを開けた瞬間、
愕然とした……。
(え…。この部屋で合ってるよね?…
合鍵で開いたから間違いないか……)
入り口付近には大量のチラシと
郵便物が投げ込まれたように散乱し、
足の踏み場も無い状態だった…。
とりあえず脇に寄せて歩ける
スペースを作りながら
埃っぽい部屋に入った。
玄関ドアを閉めると、入り口の
台所は薄暗かったので、
電気をつけようとスイッチを
パチパチしたが、
電気はつかなかった。
(あぁ…。電気止まってるんだ…)
仕方がないので、部屋の奥の窓の
カーテンを開けて明るくしようと
思った私は、
台所と部屋の仕切りのガラス障子を
開けて、再び愕然とした。