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【スカッとする話】彼「お前、重いわ…」→結婚直前で彼氏に捨てられた私は公園で…【第19話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカミ「だけど…。 どうしてホームレスに?お家は?」 タカハシ「妻が亡くなってしまって、 家に帰れなくなってしまったんだ。 思い出が詰まった家では、妻の不在が 浮き彫りになってしまう...
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本編
タカハシさんの話を一応最後まで
聞いていたカズヤが、
また怒鳴り出した。
確かに…タカハシさんは
何故カズヤの会社にあんな事を?
私も疑問に思い、
タカハシさんの顔を見る。
タカハシ「そんなふうに
人生に絶望してしまっていた私に、
生きる喜びを思い出させてくれたのが
スカミちゃん、君なんだ。」
スカミ「…えっ?」
タカハシ「スカミちゃんは、
私の娘に年恰好が似ているんだよ。
毎日ここでセーターを編む
スカミちゃんに、
娘の姿を重ねていたんだ。
あの日、思わず声を
かけてしまった俺に、スカミちゃんは
笑顔で返事をしてくれただろ?
相手はボロボロの服を着た
ホームレスなのに…。
本当に嬉しかったよ。
それから毎日話すように
なって、私の為にお弁当まで
作ってきてくれるようになった。
毎日のお弁当が、どれほど嬉しく、
美味しかったか……。
私は勝手に、スカミちゃんのことを
娘のように思っているんだよ」
スカミ「そんなふうに
思ってくださってるなんて…。
嬉しいです。」
タカハシ「娘みたいなスカミちゃんの
恋人が、こんな最低男だったなんて、
どうしても許せなくてね」
カズヤ「たったそれだけの理由で、
俺の会社を危機に追い込んだ
っていうのか!?ただスカミと
別れたってだけで!?」
タカハシ「ただ別れただけ
じゃないだろうが!!
酷い捨て方をしただろう!!
結婚の話まで出ていた
スカミちゃんを裏切って浮気をして。
それなのに詫びもせず、別れ際に、
スカミちゃんの事を重いと
言ったそうじゃないか!!!
心のこもったお弁当や手編み
マフラーを、迷惑だとか古いとか、
こき下ろしたらしいな!!」