※このページでは広告主の依頼によりアフィリエイト広告を掲載しています。

【スカッとする話】彼「お前、重いわ…」→結婚直前で彼氏に捨てられた私は公園で…【第19話】

前回の内容はこちら▼

【スカッとする話】彼「お前、重いわ…」→結婚直前で彼氏に捨てられた私は公園で…【第18話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 カズヤ「そうなんだろ? あ、あんたが…俺をこんな目に…?」 タカハシ「ええ。そうですよ」 カズヤ「なんでだよ!! ただのホームレスじゃないのか!? あんたが大株主だなん...

1話から読みたい方はこちら▼

【スカッとする話】彼「お前、重いわ…」→結婚直前で彼氏に捨てられた私は公園で…【第1話】
こちらもおすすめ▼ 本編 私はスカミ。年齢は28歳。 精密機器を製造する会社で、 営業事務をしている。 付き合って4年になる彼氏のカズヤと は、会社の取引を通して知り合い、 真剣にお付き合いをしている。今や お互いの上司や同僚にも公認の...

本編

スカミ「だけど…。

どうしてホームレスに?お家は?」

 

タカハシ「妻が亡くなってしまって、

家に帰れなくなってしまったんだ。

思い出が詰まった家では、妻の不在が

浮き彫りになってしまうからね。

それで家を飛び出して、

そのまま日本中を放浪して…。

あの時は、娘にも会社にも、

大変な迷惑をかけてしまった」

 

スカミ「そうだったんですね…」

 

タカハシ「私は起業して以来、

仕事一辺倒で​​脇目も振らずに

働いてきたから、

それまでゆっくりする時間なんて

持てたことが無かった。

だからとにかく仕事から

一切手を引いて、何も考えずに

過ごしたかった。

会社を娘に任せて、

毎日ただ妻との思い出に

浸っていたんだ。

そうやって過ごしているうちに、

気付けばホームレスに

なっていたんだよ」

 

胸が締め付けられるような

タカハシさんの話を聞いて、

私は何か言葉をかけてあげたいと

思ったが、相応しい言葉が

何も浮かばなかった。

貧しい中で努力し、起業して、

ただひたすらに頑張って

成功を手にしたはずなのに、

その幸せがまるで糠喜び​​だったか

のように、最愛の奥さんを

失ってしまったタカハシさん。

 

思い出が詰まった家に

帰れなくなってしまうほど、

絶望に打ちのめされて…。

話をするようになる前、

公園のベンチでいつも宙を

見つめて座っていた、

あのタカハシさんの目には、

亡き奥さんの姿が

見えていたのだろうか…。

 

カズヤ「あんたの身の上話なんて、

俺にはどうだっていいんだよ!!

俺が知りたいのは、なぜ俺が

あんたからこんな仕打ちを受けなきゃ

いけないのかってことだよ!!

俺の人生とあんたの人生には、

何の関係も無いだろ?!」