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【スカッとする話】彼「お前、重いわ…」→結婚直前で彼氏に捨てられた私は公園で…【第15話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 カズヤ「い、いや…。 彼女とはそう言うんじゃ…。 浮気とかじゃないですよ!! これまでも、これからも、 俺はスカミ一筋です!!」 課長「嘘をつくんじゃない!!私は この目で証拠の写真...
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本編
課長の言葉に気になる部分は
あったが、それ以上は
教えてもらえそうになかった。
課長にカズヤの浮気の事を
報告したのは、一体誰なんだろう…。
証拠の写真まで有るなんて…。
いずれにせよ、これでカズヤが
諦めてくれると良いんだけど…。
スカミ「今日は、こんなことが
あったんですよー!」
お昼休みに、その日のカズヤの
様子をタカハシさんに報告したり、
相談したりするのが最近の私の
日課になってしまっていた。
タカハシさんは、終始穏やかに話を
聞いてくれて、良いアドバイスを
くれたり、考え方の気付きを
与えてくれたりするのだった。
ここでタカハシさんに愚痴を
聞いてもらえる事で、
カズヤのせいで被るストレスが、
大幅に軽減されていると感じていた。
タカハシ「う〜ん。それは大変
だったね…。さぞ気疲れしただろう。
カズヤ君も、そろそろ身を
引いてくれるといいのだが…」
スカミ「ちょっと意地に
なってるのかもしれませんね…。」
タカハシ「そういう部分も
あるのかもしれないね。」
スカミ「…あっ、そうそう!
これ、編んだんです。」
私はそう言って、包みを差し出した。
スカミ「これは、タカハシさんの
ために、毛糸を選んで編みました」
タカハシ「えっ……。僕の為に?」
スカミ「はい。…タカハシさん、
毎日セーター着て下さってる
じゃないですか」
タカハシ「このセーター、
本当に暖かくて、とっても
気に入ってるんだよ!」
スカミ「そうやって喜んで下さって、
私、とっても嬉しいんです。でも…。
それはカズヤの為に編んだものを
押しつけちゃったから…。
だから、今度はタカハシさんの為に
編みたくて」