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【スカッとする話】彼「お前、重いわ…」→結婚直前で彼氏に捨てられた私は公園で…【第4話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 タカハシさんと一緒にお弁当を食べ、 話をするようになってから、 数日経ったある日のこと。 恋人のカズヤの話題になった。 タカハシ「スカミちゃんのボーイ フレンドは、本当に幸せ者だな。...
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本編
もしかして、タカハシさんはカズヤの
ことを知っているのだろうか…?
カズヤの会社も比較的近くなので、
どこかで顔を合わせたことが
あったとか…?
少し気にはなったが、タカハシさんは
何も言わなかったので、私もあまり
勘繰らないことにした。
それから、また数日が経った
ある日のこと。いつものように
公園で、タカハシさんと一緒に
お弁当を広げて食べ始めると、
タカハシ「あの…スカミちゃん…。
これ…。見てもらえるかな…?」
タカハシさんが、何故か
申し訳なさそうな顔で、
私に封筒を渡してきた。
私は「何ですか?」と少し戸惑い
ながら封筒を開けると、
写真が何枚か入っていた。
写真を取り出して見た瞬間、
私は雷に打たれたような
ショックを覚えた。
カズヤが知らない女性と、
手をつないでいる写真。
幸せそうに笑い合っている写真。
屋外のベンチに座って、
キスをしている写真まであった。
(え…?何これ…この女性は誰…?
カズヤ…どういうことなの…?)
青天の霹靂に、私はただ愕然と
するばかりだった。
頭の中は真っ白で、
何も言えず、写真から
目を離すことも出来なかった。
写真の中の景色には見覚えがあった。
(薄暗いから…夕方か…あれ?
…これって…この公園じゃ…?
…ということは…このベンチは…)
間違いなかった。カズヤが
知らない女性とキスしているのは、
今まさに私が座っている、
このベンチだった。
スカミ「……嫌っ!!!」
反射的に立ち上がった私の膝から、
お弁当が地面に転がり落ちた。
ショックで息を乱す私の横で、
タカハシさんが黙って散らばった
ご飯やおかずを拾ってくれていた。