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本編

タカハシさんと一緒にお弁当を食べ、

話をするようになってから、

数日経ったある日のこと。

恋人のカズヤの話題になった。

 

タカハシ「スカミちゃんのボーイ

フレンドは、本当に幸せ者だな。

スカミちゃんは手先が器用で

根気強くて、料理の腕も素晴らしい。

話をしていて、聡明なのも

よく分かる。良いパートナーに

なるに違いないよ」

 

スカミ「そんな…

褒めすぎですよ(笑)」

 

タカハシ「いやいや、本当だよ。

彼だって、そう思っているはずだよ」

 

スカミ「ん〜…どうでしょう…

少し前から結婚の話も出ているん

ですけど…。ここのところ、

仕事が忙しいらしくて、

全然会えてないんですよ……」

 

タカハシ「そうか。もうすぐ

年末だからね…。彼は

どんな仕事をしているんだい?」

 

スカミ「彼のお父さんの会社で

働いています。電気機器を

製造している会社なんですけど。

ゆくゆくは会社を

継ぐことになるみたいで、今は

専務として働いているんですけど…。

やはり色々と大変らしいです。

あ。写真見ますか?え〜っと…

これが恋人のカズヤです」

 

私がスマホで彼の写真を見せると、

タカハシさんは急に顔を曇らせて

黙り込んでしまった。

 

スカミ「あの…どうかしましたか?」

 

タカハシ「あ、いやいや。この人が、

スカミちゃんの恋人なのか…」

 

スカミ「はい。そうです」

 

タカハシ「そうか…。

身長はどれくらいかな?

会社は、このあたりなのかな?

平日はスーツを着て働いてる?

今の髪型は、この写真と

同じ感じかな?」

 

タカハシさんは、なぜか少し難しい

顔をしながら、カズヤに関する

質問をいくつもしてきた。

私は違和感を覚えつつ、

その質問に正直に答えていった。

その後、タカハシさんは何か考えを

巡らせているようだった。