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本編
眠れないかも…と思いながら寝室に
戻り、ベッドで横になってしばらく
話しているうちに、いつの間にか
2人とも眠ってしまった…。
翌日、階下の騒ぎに気付く事なく
朝までぐっすりと眠っていた
ハルトに尋ねてみた。
アスカ「昨日、お友達の家に
行った後、もしかして
一回家に戻って来た?」
ハルト「あ、うん!そうだよ!
世界の電車の図鑑、貸してあげようと
思って、取りに来たよ!」
アスカ「あぁ〜。そっか〜…。
そうだったんだね〜…。」
(やっぱり、いきなり鍵は難しかった
かな…。練習しないとダメだね…。
今回はドロミだっかたら、ハルトは
無事で済んだのかも…。もし本物の
空き巣や強盗だったら…。)
私は急に怖くなった。そして、
ハルトをギュッと抱きしめた。
それからパート先に電話をして、
「昨日、うちに不法侵入されまして…
すみませんが、今日は休みます。」
と告げた。
電話の向こうで、ちょっとした
騒ぎになっているようだった。
私は「詳しい話はまた出勤した時に」
と言って電話を切った。
これで、きっともう、しばらく
残業を頼まれることは無いだろう…。
(床下収納の中のことは、
また後で考えるとして…。
まずは床だけでも除菌しようかな…)
と考えていると、ドロミの旦那さん、
モヤオから電話がかかってきた。
モヤオ「ご無沙汰しております。
このたびは、またドロミが…。
とんでもないことをしでかしまして…
本当に、申し訳ございません!!」
(あ…。この人のこと、すっかり
忘れてた…。きっとまた今も電話の
向こうで頭を下げてるんだろうな…)
旦那さんは昨夜、寝ているところを、
警察からの電話で叩き起こされたらしい。
慌てて警察署に駆けつけたが、
現行犯逮捕のためか、
ドロミには会えなかったという…。
警察官の話によると、ドロミはずっと
「悪いのはアスカさん一家や!」と
言い張っているそうだ。
(警察に逮捕されても反省しない
って…逆にすごいなぁ…)
私はもはやため息しか出なかった。