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本編
ドロミ「夜、みんな寝静まったら
出て行こ〜思てたのに、
蓋は開かんわ、ノドは渇くわ、
お腹はすくわで!!
トイレにも行かれへんし!!
もう、パニックやがな!!
必死のパッチで蓋叩いたがな!!」
(必死のパッチって!(笑)
なにそれ!(笑)…いや、笑ってる場合
じゃないわ!気を引き締めよう。)
ドロミ「なんで蓋、
開かんなったん?…
あぁ〜、これか!!この水か!!
これ置いたん、アスカさんか!?
アンタが私を閉じ込めたんか!?」
アスカ「いや、注文してた水が
届いたから…。明日にでも
床下収納に入れようと思って…。
だって、まさか中に人が居るなんて
思わないし…。」
ドロミ「アスカさんのせいで!!
ホンマ!エライ目に合わされたわ!」
(え?今、私、責められてる…?
なんで?悪いのはドロミなのに…)
ダイスケ「なんでドロミさんが
怒ってるんですか!?
怒りたいのはこっちですよ!!」
警察官「そうですよ!あなたに
怒る権利なんて無いですよ!
こんな迷惑かけて…被害者は
こちらのご家族です!
分かってるんですか!?」
(そうだそうだ!!2人とも、
もっと言ってやって!!)
ドロミ「そんなん言うたかて…。
私かて被害者や…。
どんな怖かったか…。」
警察官「はい、もう!
住居不法侵入で現行犯逮捕!!
後は署で詳しく聞くから!」
(わ〜!!現行犯逮捕キターー!!)
ドロミは抵抗していたが、
両脇を警察官に押さえられ、
パトカーで連れて行かれた。
嵐が去った後のような感じで、
私の中には色々な感情が
ごちゃ混ぜになっていた。
ダイスケが、心底呆れ果てた
という口調で、「あの人ほんと…
なんなんだ…」とつぶやいた。
「ほんと!(笑)なんなんだろうね!」と、
2人でしばらく笑った後、
ダイスケは鼻を摘んで床下収納まで
行き、足で蓋を閉めて、
「とりあえず寝よ!」と言った。