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【スカッとする話】理不尽な取り締まりをする悪徳警官【第7話】

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本編

エノモト「僕は真面目ですよ、

大まじめです。

笑っているように見えたのなら、

正義を執行できた満足感が

あるから、ですかね」

 

スカミ「はぁ?」

 

エノモト「警察は正義の

組織なんですよ。すなわち、

僕の言動は、社会正義を

実現するためのものです」

 

何こいつ。

自分に酔っている感

ばりばりなんですけど。

エノモトを相手にする時間が

惜しいし、何というか、

ちょっと怖い印象もある。

私は、さっさとこの場を

立ち去る事にした。

 

エノモト「はーい、

お気をつけて―」

 

間延びした声を聞きながら、

私はいら立ちを抑えつつ、

車を発進させたのだった。

ああもう、朝っぱらから、

むかむかする!

 

昼休み。

そんな事があったのだという、

要するに愚痴を、私は会社で

ランチ中に披露した。

同僚はみんな、

私に同情的だった。

 

同僚A「スカミ、災難だったね」

 

同僚B「そんな警官いるの?

だって、話を聞いた限りじゃ、

スカミのどこら辺が

歩行者妨害なのよ。

ほぼほぼ、言いがかりじゃん」

 

同僚C「エノモトって、

若い男の警官?」

 

一人が、ヤツの名前に反応した。

何だか知り合いのような

口調だった。

 

スカミ「知ってるの?」

 

同僚C「知ってるって言うか、

噂を聞いたというか。

何か、やたら細かい警官がいる

って話は聞いた事があるのよ。

私の知ってる人の話なんだけど」

 

彼女は、そう言って話を始めた。